CBNはハイになるのか? THCとの違いと日本での注意点

CBNはハイになるのか? THCとの違いと日本での注意点

近年、CBD(カンナビジオール)と並び、CBN(カンナビノール)という成分が注目を集めています。特にインターネットやSNS上では、「CBNはハイになる」「気分が高揚する」という情報も見かけます。しかし、これらの噂やイメージはどの程度事実なのでしょうか。本記事では、CBNの基本情報や背景、そして「ハイになる」という表現の真意について、科学的知見や法律面も踏まえながら解説します


CBNとは何か

CBNは、大麻植物(カンナビス)に含まれるカンナビノイドの一種です。CBDやTHCと同じく、植物の樹脂部分などに存在する天然化合物ですが、その生成過程がやや特殊です。CBNはTHCが時間の経過や酸素・光・熱などによって酸化されることで生成されます。つまり、収穫後に保管された大麻から自然に生じることが多い成分です。


THCとの違い

「ハイになる」作用を持つことで知られるのはTHC(テトラヒドロカンナビノール)です。THCは脳内の特定の受容体(カンナビノイド受容体)に強く結合し、いわゆる精神活性作用を示すことが知られています。一方、CBNは化学構造こそTHCに似ていますが、同じ受容体への結合の強さはTHCよりもはるかに弱いとされます。そのため、CBN単体ではTHCと同じような強い精神活性が起こりにくいと考えられています。


「ハイになる」という感覚の背景

「ハイになる」という言葉は、厳密には精神や知覚に影響を与えることを指す場合が多く、主にTHCが関与しています。CBNの場合、このような作用は科学的にも限定的とされており、特に日本で流通するCBN製品はTHCをほぼ含まないように製造されています。
ただし、海外ではCBNを含む製品に微量のTHCが混ざっているケースがあり、それによって「ハイになった」と感じる人がいる可能性は否定できません。また、人によって体質や環境が異なるため、同じ成分でも感じ方が異なる場合があります。この主観的な部分が、インターネット上での多様な口コミの理由の一つと考えられます。


日本国内でのCBNの扱い

日本では、THCは大麻取締法により厳しく規制されています。一方、CBNは現時点(2025年8月時点)では規制対象外であり、合法的に取り扱うことが可能です。ただし、CBN製品の輸入や製造時には、THCが混入していないことを証明する必要があり、メーカーや販売者は検査証明書(COA:Certificate of Analysis)を提示しているケースが一般的です。
つまり、日本国内で販売されている信頼性の高いCBN製品は、精神活性作用を引き起こすTHCを含まないため、「ハイになる」といった現象は起こりにくいと考えられます。


海外との違い

アメリカやカナダなど一部の国では、大麻が嗜好用として合法化されています。そのため、CBNを含む製品にもTHCが含まれていることがあり、消費者が「リラックス感」や「高揚感」を体験する場合があります。このような背景が、インターネットを通じて日本にも情報として入ってきて、「CBNはハイになる」という認識が広まる一因となっています。
しかし、日本で販売される製品は、法律に準拠してTHCを除去しているため、海外での体験談をそのまま当てはめることはできません。


科学的な研究状況

CBNに関する研究はまだCBDほど進んでいません。これまでの基礎研究では、CBNが体内のカンナビノイド受容体に穏やかに結合することや、その他の生理的作用に関与する可能性が示唆されています。ただし、人間での臨床試験は限られており、「ハイになる」といった精神活性の有無や強さについては明確な結論が出ていません。
科学的な知見としては、「THCよりも精神活性は弱い可能性が高い」というレベルに留まっており、現時点では断定的な表現は避けるべき段階です。


まとめ

CBNはTHCに比べて精神活性作用が非常に弱い、もしくはほとんど感じられない成分と考えられています。日本国内で適法に販売されている製品は、THCが含まれていないことが前提となっており、「ハイになる」といった現象は起こりにくいといえます。
一方で、海外の事例や個人の体験談から「ハイになる」という印象が広まっている可能性もあります。情報を判断する際は、製品の成分分析結果や法的な状況を確認することが大切です。

CBNに限らず、カンナビノイド製品を利用する際には、信頼できる販売者や検査証明を確認し、自分の目的や状況に合った選択を心がけることが、安全で納得のいく使用につながります。

SNSも更新中!

最新情報のお知らせや製品情報をアップしています。

皆様のフォローをお待ちしています!

 

Leave a comment

Please note, comments need to be approved before they are published.